この時期、いちばん忙しい事業所はどこでしょう?
日本では 山梨県~長野県 に集中していますね。
正解はワインの醸造所! 年に一度の「ブドウ収穫」→「仕込み」の時期ですから、忙しいだけではなく、後々の業績をも大きく左右する重要なシーズンと言えます。

記事の内容や価格は掲載当時(2019年10月)のものです。
最新の情報は、お手数でも、ご自身でご確認くださいませ。
ワインって……日本酒やウイスキー、ビールと違って、仕込み水 を使わずに作られることをご存知ですか?
ワイン酵母が相手にするのは「ブドウの果汁」のみ(赤ワインは皮も入ります)。その年のブドウの出来が、味わいを大きく左右するわけです。だからこそ「ワイン好き」は テロワール(ブドウの生育環境)を重視するんですね。
では、今年のブドウの出来は?
今年 仕込んだワインの味わいは?
気になるそんな話題を直接「生産者=ワイナリー」にうかがえ、「熟成を待つ楽しみ」を倍増させてくれるのが……各醸造所で秋に開催される ワインフェスタ(収穫祭)です。
というわけで、これから開催される収穫祭をピックアップしてみましょう。
バイクで各会場を巡ると「せっかくの新酒を飲めない!」という問題(?)が発生しますが……泊まりがけで出かけるなり、お土産にワインを買うなりして、うまく対処してください。
いずれにしても、愛情を込めてブドウを育てている生産者に触れあえるチャンス! スーパーマーケットでは売っていない「ワイン専用ブドウ品種」を初めて口にする可能性もあります。
せっかく訪ねるなら、複数の会場を巡って「知識」や「体験」を積み重ね、ワインの奥深~い魅力にハマっちゃってくださいませ♪
シャトー・メルシャン 椀子(まりこ)マルシェ

●開催日:10月26日(土) – 27日(日) 10:00 – 16:30(入場無料)
●アクセス:長野県上田市 / 上信越道・東部湯の丸ICから約10分
●イベントの詳細はこちら (上写真は公式サイトから引用)
- 2019年9月21日にオープンしたばかりの最新醸造所
- 360度を畑に囲まれ、ブドウ栽培からワイン造りまでを公開しているブティックワイナリー。テイスティングカウンターやワインショップも併設。
- 収穫祭のキーフレーズは「地元のおいしいフードとワインを、ピクニック気分でブドウ畑を眺めながらお楽しみいただけます」
- シークレットワイン提供(有料)
- ワインメーカーによる特別セミナー開催(5000円・要予約)
マンズワイン 小諸ワイナリー 収穫祭

●開催日:10月26日(土) – 27日(日) 9:00 – 16:00(入場無料)
●アクセス:長野県小諸市 / 上信越自動車道・小諸IC 約5分
●イベントの詳細はこちら(上写真は公式サイトから引用)
- 地下セラー 特別一般公開
- 『ソラリス ~信州千曲川産メルロー2016年~』がANA国際線ファーストクラスに採用されたことを記念して ANAブース特別出店&大抽選会
- 美味しい出店多数(有料)
- 近隣イベント――小諸城址懐古園紅葉まつり(懐古園)、KOMORO WINE DAYS(小諸駅前)も楽しめます
敷島ワイナリー 新酒祭り

●開催日:10月26日(土) – 27日(日) 11:00 – 15:00
●参加費:ワイン 1500円、ソフトドリンク 500円
●アクセス:山梨県甲斐市 / 中央道・双葉スマートICから約12分
●イベントの詳細はこちら(上写真は公式サイトから引用)
- 自社農場で栽培したブドウだけを醸造するワイナリー
- 昇仙峡に近い標高600mの農場でテロワールを実感
- クラウドファンディングを活用した『満月ワイン』など、ユニークな取り組みにも注目
- オーナー制度も募集中
サントリー 登美の丘フェスタ2019

●開催日:11月2日(土)- 4日(月 振休) 9:30 – 17:00(入場無料)
●アクセス:山梨県甲斐市 / 中央道・双葉スマートICから約10分
●イベントの詳細はこちら(上写真は公式サイトから引用)
- 日本ワインの魅力を語る特別セミナーや「つくり手」がワインづくりを語る講座を開催(有料・要web予約)
- ぶどう畑や樽熟庫の見学ツアーを開催(有料・要Web予約)
- 「日本ワインコンクール受賞セット」など、テイスティングも充実
ココ・ファーム・ワイナリー 2019 HARVEST FESTIVAL

●開催日:11月16日(土)- 17日(日) 10:00 – 15:00
●参加費:4000円(ワイングラス・専用グラスケース・簡易食器・ワインのお土産付き)
●イベントの詳細はこちら(上写真は公式サイトから引用)
- できたてワイン(酵母が生きている発酵中のワイン / 当日のみ提供)だけでなく、スパークリングワインからデザートワインまで楽しめます
- 美味しい出店多数(有料)
- 当日は駐車場利用不可。 ※渡良瀬川北多目的広場駐車場(栃木県足利市)から臨時シャトルバス(片道500円)を利用
- テロワールを丸ごと実感できるブドウ畑
- 足利に泊まって(バイクを置いて)、ワインをたっぷり楽しむのが一番ですね♪
- せっかくの機会ですから、日本遺産・足利学校(室町時代~戦国時代の最高学府)も訪ねてみてください
満員御礼だけど…こんな「宴」がもっと増えてほしいので紹介します

●『奥能登Bar』 10月26日(土) 18:30 – 20:30
●参加費:6000円(限定70名) ※定員に達したので募集終了
●イベントの詳細はこちら(上図は公式サイトから引用)
- 奥能登の日本酒、ワイン、ビール、焼酎――15社 50種 のお酒が勢揃い
- 輪島網元自慢のふぐ料理をはじめ、お酒にぴったりな「うまうま おつまみ」も用意
- 造り手と語りながら酔いしれる70名限定のスペシャルナイト!
こんなイベントがどんどん増えて、生産者(醸造所)と消費者(我々)のつながりが太くなれば……みんなの人生がどんどん豊かになっていきますね。
来年開催予定の注目イベント(11/2 チケット販売 Start)

●第3回 日本ワイン「ピノ・ノワール」サミット
●2020年2月15日(土) 10:30 – 16:00 東京都立産業貿易センター「台東館」
●参加費:ミーティング 2000円、試飲会 4000円、通し券 5000円(事前予約制・11/2にチケット販売を開始)
●イベントの詳細はこちら(上図は公式サイトから引用)
- 1000本以上の日本ワインを目の前で楽しめる大試飲会&即売会
- 興味深いパネルディスカッションも開催

赤ワインの代表的なブドウ品種 ピノ・ノワール(上写真)に特化した試飲&即売会です。一度に多数のワインを飲み比べると急速に味覚が磨かれ、「味わいの違い」や「自分の好み」がどんどん明確になってきますから……赤ワインに興味のある方 & 感性を豊かにしたい方は、ぜひ!
その場で「作り手=ワイナリー」にいろいろ質問できるのも、こうした試飲会のいいところですね。

ちなみにピノ・ノワールと言えば……ワイン王国 フランスの2大産地・ボルドー地方(フランス西部)とブルゴーニュ地方(フランス東部)のうち……ブルゴーニュ地方(上写真)を代表する赤ワイン用ブドウ品種。
どちらかといえば、重厚な味わいで渋みも豊かなボルドー系の赤ワインに対して、華やかで優美な味わいがブルゴーニュ系赤ワイン=ピノ・ノワールの持ち味です。
日本人はもともと「淡い味覚」の違いを楽しめる国民性ですから(お寿司や懐石料理が好例)ピノ・ノワールの味わいもしっくりくるはず。しかも国産「ピノ・ノワール」ワインが一度に1000銘柄も集まるとなったら……この機会を見逃す手はありません。
これからワインのあれこれを学んでみたいと思っている方にも、こうした試飲会への参加をおすすめします。一気に舌が肥えますからね♪
ちなみに「ワインに興味はあるんだけど、何の基礎知識もない」という方は、手始めにこの本を読んでみるといいのでは? 僕がギャルソン(フランス料理レストランのウエイター)として働いているときは、新人さんにいつもこの本をプレゼントしていました。
ワインって、知れば知るほど面白い飲み物ですから、これを機会に興味を持っていただけるとうれしいです。「料理をいっそう美味しくしてくれる」だけではなく、適量を飲めば 健康寿命 も伸ばしてくれると言われているのが、赤ワインの魅力。
みなさんと一緒にワイナリーを訪ねて、ギャルソンとして培ってきたワインの知恵をシェアする機会も作りたいと思っています。
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