冬こそ洗車が欠かせません

冬季ツーリングに欠かせないのが「洗車」です。

なぜかって?

高速道路や幹線道路、大きな橋、峠道に「凍結防止剤」が撒かれるからです。

凍結防止剤
↑ 凍結防止剤がまかれた路面

実はこれ、バイクの金属部分をあっという間に サビ させてしまう曲者! 特に、表面処理されていないボルト&ナット、ブレーキまわり、クランクケース、エンジンカバー類、ラジエター、ドライブテェーン、ホイールのスポーク、排気系がサビやすいですね。

なので、冬季ツーリングでは帰宅したその日のうちに十分な「水」で凍結防止剤を洗い流しておくことが重要です。

サビたエンジンカバー
↑ サビてしまったエンジンカバー

マンション住まいなど、洗車設備がない 場合は、バケツにぬるま湯を入れて上からかけてあげるといいでしょう。足まわりやエンジンまわりは、ぬるま湯を含ませた マイクロファイバー 製ウエス か 洗車スポンジ でしっかりと擦ってあげるのが効果的です。

ついでに タイヤ のサイドウォールや溝の中にたまった凍結防止剤を洗い流しておけば、次回出発時のスリップダウンを予防できますね(タイヤのトレッド面に凍結防止剤が残っていると滑りやすい)。

そうそう、水をかけてはいけない部分があるので、覚えておいてください。それは ステムシャフト 周辺(トップブリッジの中央や裏面、アンダーブラケットの中心部)、前後 アクスル シャフト(ホイールを固定している棒状のパーツ)&スイングアームピボット(特に左右のダストシール部分)です。

いずれもラバーシールを越えて水が浸入すると、ベアリングがサビて滑らかな動きが妨げられ、ハンドリングや直進安定性が損なわれてしまうからです。

サビたステムベアリング
↑ 洗車時の水が抜けずにサビてしまったステムベアリング

洗車を終えたら、ふき取り も入念に行ってください。このときに マイクロファイバー 製ウエスを使うと、スクリーンやメーターパネルに傷が付きません。こうした透過パーツを「乾拭き」すると傷だらけになってしまうので要注意です。洗車用とふき取り用を使い分けると(色違いにするとか)万全ですね。

仕上げに ドライブチェーン に給油しておけば、チェーンルブが水と置き換わってサビを防いでくれます。

寒い日に帰宅すると、洗車する気になれないかもしれませんが(笑)……凝り固まった身体を解きほぐす整理体操だと思って、愛車をキレイにしてあげてください。きっと「いい気分」でお風呂や晩酌を楽しめますよ♪


今回の記事は『週刊 BIKE賢人』から転載したものです。

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