サス セッティング が硬めだと、お尻も痛くなります!
K2 Bike TRAVELのツーリング の休憩中に、ふと耳に入ったのが、こんな会話です。
「お尻が痛~い」
せっかく、2人乗りでいらっしゃったんですから、これではいけません。
奥様が楽しんでくださらないと、次が心配ですものね f(^^;
実は、おふたりの走りをひと目見たときから、そうじゃないかと思っていたんです。
だって、ブレーキを掛けるたびにフロントフォークがどっぷりと沈み込み、リヤは高止まりしたままでしたからね。
さっそく サス セッティング で補正しようと思ったんですが、リヤにしかアジャスターがなかったので、まずはリヤのダンパーを弱めてストローク感(動き)を出してみました。
すると、どんどん良くなっていき、前後の車高バランスも適切なところに収まったので、オーナーご夫婦に試乗していただくと……
「お尻が痛くなくなりました」
「リヤブレーキが利くようになりました」 とのこと。
半面、コーナー前半でのキレ感が減って、コーナー後半にスロットルを開けながら曲がっていく(トラクション旋回)性格に変わったことに、少しとまどったようです。
そこで、奥様をもてなすようにクルーズするときには「今」の仕様、ひとりでスパッ、スパッとキレよく走りたいときには ダンパーを「16分の1~8分の1回転」ほど絞めた仕様にするようにご案内して、この日のツーリングを終えました。
■今回の教訓
パッセンジャーのお尻が痛いときには、リヤサスペンションのダンパーを少しずつ(16分の1回転ずつ)弱めて、ストローク感を出してください。
ハンドリングに関して、特別な違和感がなく走って来たのなら、ダンパーを緩めすぎないように注意しましょう。ダンパーが弱すぎて、ピッチングモーション(車体の前後方向の動き)が大きく速くなると、落ち着きがなくなって疲れますし、ヘルメットがゴッチンする機会も増えますからね。
「少しの調整で、大きな効果」を得られるのが、 サス セッティング の世界ですので、より深く体験してみたい方は、「初めての路上教習」の無料オプションとして「初めてのサスセッティング」をお楽しみくださいませ。
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