春一番の声を聞くと、ツーリングに出かけたくなる方も多いのでは?
というわけで、2月~3月上旬に最適な日帰りツーリングをシミュレーションしてみました。
《河津桜 日帰りツーリング案》
この時期に見逃せないものと言えば「河津桜(かわづざくら)」ですよね。
2月上旬から約1か月間咲き続ける早咲きの桜で、ピンク色が濃いのも特徴。河津川の河口から約3kmにわたって続く「河津桜並木」は本当に見事です。ツーリングナビゲーター・梶は大手旅行会社の添乗員として行くことが多いので、その経験を踏まえて、見所をご案内しましょう。
往路は天城越えが無難
都心から河津桜並木までの距離は約180km。並木周辺は大渋滞するので、朝8:30には着くようにするといいでしょう。立ち並ぶ露店などが動き出すのは9:00頃からです。
そのためには、朝5:30~6:00頃に都心を出発。この時間帯なら東名高速の渋滞も避けられますね。
春が近いと言っても、早朝の箱根越えは路面温度が低いですから、新東名・沼津長泉IC~伊豆縦貫自動車道~伊豆中央道~修善寺道路~国道414号という超定番ルートを南下するのが無難です。
途中で 浄蓮の滝 に寄って、マイナスイオンをたっぷり浴びると「命の洗濯」ができます。滝つぼまで200段の階段を降りていくのですが、ライディングで固まった(?)体をほぐすには、ちょうどいい距離。美しい滝と清流、すがすがしい空気、目を和ませるワサビ田の緑が なんとも気持ちよくて、心も体も洗われる気分です。
そのまま国道414号を南下すると河津七滝(ななだる)ループ橋(上写真)が現れます。山に囲まれているので、特別な景色を拝めるわけではありませんが、一度は走ってみる価値があると思います。路面の継ぎ目が多いので、バンクし過ぎとスピードの出し過ぎに注意して、グル グル グル~ンを楽しんでください。
さらに南下して河津駅を目指すと、美しい「河津桜並木」が目に飛び込んできます。河津桜まつりを満喫したい方はバイク駐車場(300円)に停めてメイン会場の河津桜観光交流館~笹原公園~来宮橋を散策してもいいのですが「イモ洗い」のような雑踏が苦手な方は、駐車せずにスルー! 後述する「みなみの桜」でゆっくりと河津桜に触れ合ってください。
それでも国道414号線沿いにある「河津桜原木」(上記マップ赤丸)とその少し先の「かじやの桜」は必見です。一時停止してよく眺めてください。特に「かじやの桜」は、バイクを置いて写真を撮るのに最適ですから、お見逃しなく!
日野の菜の花とみなみの桜
河津桜並木の景観を脳裏に焼き付けたら、海沿いの国道135号~国道136号経由で みなみの桜 に向かいましょう。河津からは約24km・40分ほどです。「河津」だけ寄って東京に戻ったらもったいないですよ!
最初に訪ねてほしいのは「日野(ひんの)の菜の花畑」です。これはもう……見た目も香りも素晴らしい の一言! 向かいのコンビニでコーヒーを飲みながら花畑を愛でるだけでも幸せな気分に浸れます。駐車場にバイクを停めて菜の花畑の中を歩くと、さらにいいでしょう。
続いて、約2km先の 道の駅 下賀茂温泉 湯の花 へ。産直売店が充実しているのでお土産の購入にも向いています。
この道の駅から青野川沿いの河津桜並木(みなみの桜と呼ばれます)に出て散策したり、河川敷に降りたり、写真を撮ったり。「みなみの桜」は河津川沿いよりも 静かで 空いていて、自然のままの景観 を楽しめるから、オススメなんです。
余裕があったら、道の駅から徒歩7分の 下賀茂熱帯植物園 (入園無料)にも足を伸ばしてみてください。フルーツの木が豊富で、案外、楽しめると思いますよ。
ランチは郷土料理「おか田」で
そろそろお腹が減るころでしょうから、日野の花畑までバイクで戻って花畑の向かいにある下田郷土料理「おか田」で昼食をどうぞ。
名物は「金目鯛の煮つけ」ですが、いろんな定食が揃っていますから、その日の気分次第ということで。行列のできる人気店ですから早めの来店をおすすめします。
竜宮窟~伊豆スカイライン経由で東京へ
帰路は 竜宮窟 に寄って、陽が高いうちに(渋滞する前に)海岸線に沿って国道135号を北上。宇佐美から伊豆スカイラインに登ったら……芦ノ湖スカイラインを抜けて富士山の雄大な姿を愛で、御殿場ICから東名高速に乗るか、
国道1号(旧道/箱根駅伝コース)または箱根新道経由で小田原に抜け、小田原厚木道路経由で東京に戻るといいでしょう。
夕方には帰宅するようなイメージでいれば、帰路の渋滞も避けられるはずです。
河津もみなみも18:00からライトアップしているので、昼頃に都心を出て、箱根・伊豆のワインディングロードを楽しみ、夜桜を愛でて、シーサイドロードをのんびり戻るのもいいかもしれません。
いずれも2月下旬が最高の見頃ですから、冬ごもりから抜け出して、大いにリフレッシュしてきてください。
記事の内容や価格は掲載当時(2017年2月)のものです。
最新の情報は、お手数でも、ご自身でご確認くださいませ。
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